子どもから大人まで幅広い世代が一緒に楽しめるキャンプ。
しかし、小さな子ども連れのキャンパーさんのネックの1つとなるのが冬キャンプの防寒対策ですよね。
特に幼児は対応調整機能が未熟なので、大人がしっかりと管理してあげる必要があります。
今回の記事では、2〜3歳ころの幼児連れキャンパーさんに知っておいてほしい「冬キャンプでの幼児の防寒対策」を、実体験をもとに解説していきます!
幼児連れの冬キャンプに必須!防寒アイテムまとめ
冬キャンプと言っても、朝夕の気温差が激しくなるのは毎年10月ごろ。
つまり、夏が終わったと同時に早めの防寒対策をする必要があるのです。
秋口に普段通りの装備で行ったら予想外に寒く、こどもが風邪をひいてしまった…ということにならないために、ファミリーキャンプの場合は早めの防寒対策を意識しておきましょう。
①帽子
人間の体で一番熱(体温)が奪われやすいのは、実は頭部だということをご存知でしょうか。
つまり、体温が下がるのを防ぐためには帽子をかぶるのが効果的なのです。
個人的には耳までしっかり保護できて、かつ紐がついていない安全なものがお気に入りです!
嫌がって外してしまうお子さんもいると思いますが(我が家もです)、おもちゃやお菓子で気を引いている間に被せるとすんなり被ってくれることが多いです。
それでもどうしても被ってくれない場合は、素材やサイズが合っていない…という可能性も。
- ちくちくしない素材を選ぶ
- 頭位を測ってサイズを見直す
- 好きなキャラクターのものをチョイスする
など、子どもが被ってくれるような工夫や配慮をしてみると良いかもしれません。
②ヒートテック(上下)
アウターに響かず動きやすいヒートテックは、冬のアウトドアの必需品。
もちろんユニクロのものでなく、しまむらやバースデイ、西松屋などの薄手冬用インナーでもOKです。
ポイントは、上だけでなく下(レギンス)も履かせてあげること!冷気は下からも来ますので、足元の冷えも防止してあげましょう。
③上着
2〜3歳の幼児であれば、できればフードなし・前がファスナータイプになっている上着を用意してあげましょう。
防止や厚着でモコモコしているところにフードや大きい開閉ボタンがあると、それだけで子どもは動きづらくなります。
④ネックウォーマー
首は、頭部と同じように熱が逃げやすい部位。とはいえ幼児にマフラーを巻くのは危険なので、この場合はネックウォーマーを用意してあげるのがおすすめです。
首に巻くものなので万が一引っかかったりした時のことを考え、スナップボタンなどで簡単に取り外しができるものが望ましいです。
動き回って遊んでいる時は、必要以上に汗をかく原因になるため外してあげましょう。
⑤ブーツ
走り回って遊ぶ時には運動靴の方が動きやすいですが、じっと座っている場面ではブーツを履かせてあげましょう。
できれば裏起毛やムートンなど、中がモコモコで体の熱が逃げないようなものがおすすめです。
バースデイや西松屋を探すと、1,000円代くらいから可愛いものがたくさんありますよ♪
冬用の靴は、靴下の厚みなどにもよっていつもよりもワンサイズ大きいものを買う方も。ネットでの購入よりも、店頭で実際にサイズを合わせて購入するようにしましょう。
⑥電気ブランケット
冬になると電源付きのキャンプサイトは常に予約で満杯だったり、通常サイトよりもはるかに高額だったりしますよね。
しかし最近の電気ブランケットはコンセントからの給電ではなく、モバイルバッテリーのみで動くものがたくさんあるのです。
私が使っているのはマキタのもので、他のマキタ製品と共通のバッテリーで稼働してくれるものです。
他にもスマホ用バッテリーで温められるブランケットも多いようですね!
また、コードレスなので子どもが引っ張ったり、つまづいたりする心配もありません。
温度設定ができるもの・できないものはその商品によってバラバラです。事前に表記されている温度を確認し、低温やけどにならないような使い方をしましょう。
⑦ムートンラグ
冬キャンプでお馴染みの羊の毛皮・ムートンラグは、写真映えするだけでなく子どもの防寒対策にもぴったりな実用性が高いアイテム。
羊ならではのもこもこの毛並みで冷気を遮断し、チェアに敷くことで肩〜お尻の辺りまでの冷えやすい部分を保温してくれます。
画像の通りキッズ用チェアに敷くと、くるぶしの部分くらいまでムートンのふわふわが届くことが分かります。
体温調整が苦手な幼児は、寒いキャンプ場でチェアに座って短時間じっとしているだけでも冷気にやられて風邪をひくことも。
ムートンラグを持っている方は、ぜひお子さんを優先してラグを使わせてあげてくださいね!
ムートンのメリット・大きさ別チェアでの比較
⑧着替え【重要!】
幼児が服を着替えるタイミングは、汚してしまった時・汗をかいてしまった時です。
特に冬場のキャンプ場では、走り回って汗をかいた状態の下着をそのまま着ていると体温が下がってしまう原因に…。
- ヒートテック(上下)2セットあると安心
- 薄手&厚手のアウター
- トレーナー
- ズボン
- 下着またはオムツ
- タオル
- 脱いだものを入れるビニール袋
上記のものをひとまとめにして持っていくと良いでしょう。
テントの中で活用したいアイテム
子どもは寝相が悪いため、一晩中シュラフの中に入って眠るのが難しい…という子も。
その場合は寝ている間に身体を冷やすことがないよう、テントの中をしっかりと温めてあげる必要があります。
ここでは、テントの中で使えるアイテムをご紹介します。
湯たんぽ
電源が取れない場合に活躍するのが、湯たんぽです。
焚き火やバーナー、ストーブなどを使えばサッとお湯を沸かせばすぐに利用でき、物によっては夜から翌朝までずっと暖かさが持続するというアイテムも。
寝る前に湯たんぽを作りシュラフの中に入れておくことで、布団に入った時のひんやり感が軽減され快適に眠ることができますね。
ホットカーペット+薄手の毛布
電源がとれるサイトの場合は、ホットカーペットを持参するのもおすすめです!
テント内を底から温めてくれるので、ホットカーペットの上に横になり薄手の毛布をかければ寝られるくらい暖かく過ごすことができます。
荷物が嵩張るのが難点ですが、車の積載量に余裕がある方はぜひ検討してみてくださいね。
封筒型シュラフ
「寝ている途中で、こどもがシュラフの外に出てしまっている…」というお悩みを抱えるパパさん、ママさんたちはかなり多いですよね。
こんな時は封筒型シュラフを2枚連結して、子どもと一緒にお布団に入るというのがおすすめです。
マミー型のシュラフを使うのは、子どもがもう少し大きくなってからが良いでしょう。
自宅が近い場合は…『夜だけ帰って家で寝る』もアリ!
我が家の子どもは現在2歳。
あまりにも寒い時は私と子どもだけ帰ることもあります!
- キャンプ場から自宅が近い
- 翌朝また戻って来られる
- または、仲間の車で荷物を移動できる
などの条件が整っている場合、子どもとママだけ自宅に帰って寝るというのも選択肢の一つです。
1日目
10:00 | キャンプ場到着&設営作業 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 自由遊び |
16:00 | 夕食作り |
17:00 | 夕食 |
17:30 | 寒くなる前に帰宅(私と子ども) |
20:00 | 自宅で就寝 |
2日目
6:00 | 起床 |
6:15 | キャンプ場へ出発 |
7:00 | キャンプ場到着・夫たちと合流し朝ご飯 |
8:30 | 撤収作業開始 |
10:30 | 撤収 |
- あまりにも寒くて子どもを寝かせるのが不安
- 防寒対策が不十分な日
このような日は無理せず家に帰るようにしています。
私のよく行くキャンプ場は夕方・朝の出入りもOKなところが多いのですが、まれに早朝は入り口が閉まっているキャンプ場も。
寝るために一時帰宅をする際は、早朝にキャンプ場内に入れるか?をきちんと確認しておきましょう。
幼児連れのキャンプは、防寒対策を万全に!
「2〜3歳の幼児連れの冬キャンプは難しい」と思われがちですが、しっかりとした防寒対策をすれば快適に過ごすことができます。
しかし万全な対策をしていても、幼児は暑い・寒いを感じ取ったり、体温調整をすることが苦手ということを忘れずに!
常に大人が気を配り、家族全員でキャンプを楽しめる環境づくりを心がけましょう。