何日も前から楽しみにしていたキャンプ。なのに当日の天気が雨だとガッカリしますよね。
やっとの思いで入れたキャンプの予定なら、雨でも諦めたくないのが本音。
ですが、いざ雨の日にキャンプをしようと思っても不安だし、何を準備すればいいかわからない…。
雨キャンプには経験しないとわからない落とし穴もあります。
私は何度も雨キャンプを経験し、いろんな失敗を重ねてきました。
この記事では、雨の日のキャンプで失敗しないためのポイントを準備・設営・撤収に分けて紹介します。
雨の日でもしっかり対策すればキャンプを楽しむことができるので、注意するポイントを確認しておきましょう!
【前日〜当日朝】雨の日キャンプに出かける前に
前提として、キャンプの前日〜当日朝にかけて天気予報を確認し、キャンプができるか判断する必要があります。
ここで確認する天気予報は、「晴れか雨か」という単純なものだけでなありません。
特に確認したいポイントを以下にまとめてみました。
- 雨量が多くなりすぎないか
- 川の近くで増水する危険はないか
- 雷の心配はないか
- 強風は吹かないか
このように、雨以外にも危険がないかを確認しておきましょう。
キャンプを楽しむには安全が第一。場合によってはこの状況で中止することも視野に入れておきましょう。
1 雨の日キャンプの準備・持ち物
雨の日のキャンプは通常のキャンプ道具の他に、雨対策するための道具が必要になってきます。
追加で用意したい持ち物はこちらです!
- レインコート
- タープ
- 傘
- 長靴(サンダル)
- 着替え
- タオル
- 防水シート
- ゴミ袋
また、上記の持ち物の他に準備するときに併せて気をつけたいポイントは以下の2点。
- 持ち物は最小限にする:物が多いと移動や置き場所の確保、撤収時の拭き取りなどが大変
- コットン素材は避ける:水を吸ってしまうため重くなり、乾きにくい
これらを踏まえた上で、追加の道具を準備するときに気をつけたいポイントをアイテムごとにご紹介します。
レインコート
雨の中でテント・タープを貼るときに必須です。通気性が良くストレッチの効く、動きやすいものをオススメします。
ポンチョタイプはあまり向かないかもしれません。
できればしっかりと上下が分かれているレインコートがが望ましいですね!
また、レインコートは必ず取り出しやすい場所(車のサイドポケットなど)に積み込んでおきましょう。キャンプ場に着いてから先ず最初に着ることになるからです。
タープ
晴れの日はタープを使っていない方でも、雨の日はタープが必須です!
タープがあれば、テント以外で雨にあたらず作業できるスペースを確保することができます。
タープの大きさはキャンプに行く人数によっても変わるのですが、
- 小さすぎるタープ→雨の吹き込みで有効面積が少なくなる
- 大きすぎるタープ→撤収と乾燥が大変
この2点に気をつけ、最適なサイズを選びましょう。また、大きさだけでなく張り方を工夫するだけで有効面積を広くすることも可能です!
傘
トイレや洗い物など、ちょっとした移動をするときには傘が便利です。
キャンプで使う物なので、ビニール傘など汚れても困らないものにしましょう。
長靴やサンダル
長靴やサンダルなど、濡れても平気な履物を用意しておきましょう。キャンプ場ではいたる所に水たまりができるので、靴だとすぐに濡れてしまいます。
夏場なら蒸れにくいサンダルでもいいですね。
着替え
着替えはいつもより多めに用意しましょう。
意外と忘れてしまいがちなのがズボンの着替え。転んで汚れてしまったときなどに、着替えがないとかなりピンチです。
濡れたままの服だと体調を崩してしまうことも…。
大人はもちろん、お子さんを連れてのキャンプの際は特に入念に準備をする必要があります!
雨の日キャンプで着替えが嵩張ってしまうのは仕方ないことです。
ただバッグに入れるのではなく小さくまとめて車の座席の下に入れ、必要時のみ取り出すなどの工夫をするとよりコンパクトに持っていくことができますね。
タオル
タオルは、
- 濡れてしまった身体を拭く用
- 撤収時にアイテムの水滴を拭う用
の2種類を持参しましょう。
こちらも雨で濡れるのを前提にいつもより多めに持参するのがベストです。
分厚くて大きいタオルよりも、薄手のものを数枚持っていくのがコツ!
拭き取りやすく嵩張りづらいです。
防水シート
晴れの日はあまり気にすることがないかもしれませんが、キャンプサイトにモノを一時的に直置きするタイミングは意外と多いんです。
ラックを持っているとしても、仮置きができるような場所を確保する必要がありますね。
ブルーシートでもや、100円ショップで売っているレジャーシートでもOK。水が染みてこない素材のシートを用意しましょう。
大きいに越したことはないのですが、小さくてもないよりはマシです!
ゴミ袋
雨の日キャンプが初めての方が忘れることが多いのがゴミ袋。これはゴミを入れるのではなく、濡れてしまったテントやタープを丸めて入れるのに使います。
雨の日はキャンプ場でテントやタープを乾かすのは不可能です。
濡れたテントはかなりかさばる上に金具なども付いているので、なるべく大きくて破れにくい丈夫な袋を用意しましょう。
地域のごみ袋は45Lくらいまでのものが多いですよね。これ以上の大きさの袋はホームセンターで手に入れることができます!
数百円で買えて、乾かせば何度でも利用できます。雨の日キャンプのためにあらかじめ購入しておくと良いかもしれませんね。
2 雨の日キャンプの設営
準備が整ったら、早速キャンプに出かけましょう!
キャンプ場に到着したら、早速雨の中でのサイト作りがスタートです。
ちょっとした「サイト作りのポイント」を知っておくだけで、雨でも快適に過ごすことが出来ますよ。
いつも私が気をつけていることをご紹介します。
①場所選び
- 周りより低くなっている場所
- 水たまりの跡がある場所
など、水が集まりそうな場所には設営しないようにしましょう。
しかし、雨の降り始めや後から雨が降る予報で地面がまだ乾いた状態だとどこに水が溜まるかわかりません。一見平らに見える場所でも、よく見ると地面の起伏がある場合があります。
晴れの日は全く気にしないポイントだと思いますが、雨の日はかなり注意して場所を選ぶ必要があります。
②サイト選び
ざっくりとした場所が決まったら、その中からできれば芝生か砂利のサイトを選びましょう。
土のサイトは雨で水がはねて、テントや道具が泥だらけになって撤収がかなり大変になります…。
水はけが良いサイトを選ぶと、移動しやすく後片付けも楽になります。
③タープを先に設営する
場所が決まったら、一番最初にタープを設営します。まず雨をしのげる場所を作れば、後から作業がしやすくなるからです。
テントを設営するときもタープ下で準備できるので、雨に濡れるのを最小限にできます。
④グランドシートは外に出さない
テントの下に敷くグランドシートは、テント本体から外に出ないようにしましょう。
テントより外に出すと雨水がシートを伝ってテントの下に溜まってしまい、気が付いたらテントの中が浸水していた…なんてことになりかねません。
外からはグランドシートが見えなくなるくらい、内側に入れるのがベストです。
ピッタリではなく、ひと回り以上内側で大丈夫です!
上の画像を参考に、もしグランドシートが大きすぎる場合は中に折り込んだりして調整をしましょう。
雨水の流れを考える
タープやテントの跳ね上げパネルに雨水が溜まらないようにすることを考えながら設営を進めていきます。
水が溜まってしまうと重さで倒壊することがあります!
気を配って設営し、設営完了後も定期的に雨水溜まりがないかなど確認をしておきましょう。
rainy day camping
設営が終われば、ひと安心。雨の日ならではのキャンプを楽しみましょう。
3 雨の日キャンプの撤収のコツ
キャンプを楽しんだあとに必ずやってくるのが、撤収作業。
最後に、雨が降っている中で効率よく撤収する方法を紹介します。
①段取りを先に考える
片付ける順番や車の積み込み方などを考えてから撤収作業を始めましょう。
なるべく無駄な動きを減らして、自分や道具が雨に濡れないようにするためです。
- 片手で持ち運べる小物類
- テーブル・ラック
- テント
- タープ
できる限りの作業をタープの下で終わらせ、最後にタープを畳むのがおすすめです!
「タープをしまったらすぐ車に乗り込める」という状況にするのが理想ですね。
②タープやテントをゴミ袋に入れる
濡れているタープやテントは、丁寧に畳んでケースに入れる必要はありません。
乾かす・畳むのは帰宅してからですのでここではざっくりと丸めて軽く水滴を拭き、そのままゴミ袋に入れてしまいましょう。
③帰ってからのメンテナンスは入念に!
雨の日キャンプでは、家に帰ってからテントの乾燥や道具のメンテナンスが必須になります。
テントを濡れたままにしておくとカビが生えたり、布製以外の道具もしっかりと吹き上げをしないと傷んでしまう原因になります。
帰ってからも干せない場合は、とりあえずできる限りの水分を拭き取ります。
家の中に広げておけるスペースがある場合はそこで除湿器を回したり、浴室乾燥機を利用しても良いかもしれませんね。
カビや傷みが発生しないよう、濡れたまま長時間放置は絶対にしないようにしましょう。
注意点を把握して雨キャンプを楽しもう!
しっかり対策すれば、雨でもキャンプを楽しむことができます。
雨の日のキャンプは虫が少なかったり、キャンプ場が空いているなどのメリットもあります。
いつもと違った雰囲気の中、雨音を聞きながらのキャンプは素敵ですよ。