「キャンプといえば焚き火」というイメージが浸透しつつある現在、季節を問わず焚き火を楽しんでいるキャンパーさんを多く見かけます。
しかし中には、
- 火おこしや後片付けが面倒
- 風向きによって煙を被ることになってしまい、不快…
- 火力が弱くて十分暖を取れない
- 薪が湿ってしまい、なかなか火がつかずにストレス
という不満を抱えている方は、意外と多いのではないでしょうか。
そんな方にお勧めしたいのが焚き火の「二次燃焼」です。
実は焚き火って、燃え方に2種類あるんです!
二次燃焼は焚き火特有の不満点をたくさん解決してくれるって、ご存知でしたか?
今回の記事では、焚き火における二次燃焼について
- 二次燃焼とは?そもそもどんなものなのか
- 焚き火を二次燃焼させるメリットとデメリット
- 二次燃焼ができるおすすめの焚き火台
などについてご紹介していこうと思います。
焚き火における「二次燃焼」とは
焚き火における二次燃焼とは、簡単に言うと「煙まで燃やしてしまう」ということを表しています。
単純に、薪を燃やすと煙が出ますよね。
これが一次燃焼と呼ばれるもので、薪が高温に当てられたことにより可燃ガスが発生し、そのガスに火が着くという仕組みになっています。
そしてこの時出てくる煙は ” 未燃焼ガス “ と呼ばれており、イメージ的には「燃えなかった可燃ガス」です。
二次燃焼では一次燃焼で燃え残った未燃焼ガスに高温の二次空気を送ってあげることで、煙(未燃焼ガス)にまで着火させることができるということなんです。
二次燃焼をさせるためのポイントは、空気の流れと焚き火台の穴!
特別な薬剤が必要だとかではありません。
二次燃焼機能付きの焚き火台を使うメリット
①火が起こしやすい
二次燃焼ができる焚き火台は、元々の燃焼効率がとても良い作りとなっています。
燃焼効率が良い=着火しやすい環境が整っているということですので、火おこしに長い時間を取られず時間を効率的に使うことができます。
②煙がかなり少なく、匂いが付きづらい
上で解説した通り二次燃焼は「煙まで燃やす」ことを指しているため、煙はほぼ出ないと言っても過言ではありません。
風下にいる人が煙を被ることが防げるほか、服や小物などにつきやすい煙特有の匂いもかなり軽減されると感じています。
目に煙が入ると地味に痛いですので、焚き火をするときに煙が出ないというのはかなりプラスポイントになるのではないでしょうか。
③火力が強いため暖かい・湿った薪でも燃えやすい
通常の一次燃焼の焚き火台だと、薪が湿ってしまった時に火を起こすことができずに苦戦したことがある経験がある方は多いと思います。
湿った薪は重くなりますし、持って帰るにしても嵩張る・家に帰ってから乾かす手間があるなどあまりメリットはありません…。
しかし高温な燃焼環境が作りやすい二次燃焼機能付きの焚き火台であれば、多少湿っている薪でもどんどん燃やすことができます!
湿った薪を入れても高火力を維持できますので、暖かいのも嬉しいです。
④燃え残りが少ないため、片付けが楽になる
煙まで燃やしてしまう二次燃焼は、燃え残りがかなり少ないというのも魅力。
10kg、20kgと薪をどんどん入れても、最後にはほんの少しの灰しか残りません。
燃やし切ってしまえば燃え残りをわざわざ火消し壺に入れて管理する必要もありませんし、軽いので灰捨て場にも持って行きやすいです。
二次燃焼機能付きの焚き火台の注意点
①通常の焚き火台よりも、やや金額が高い
二次燃焼機能がついている焚き火台は、一次燃焼の簡易的な焚き火台と比較するとやや値段が上がる傾向にあります。
とはいえ1万円台前半くらいからありますので、予算を考えながらあなたにピッタリの1台を選んでみてくださいね。
②薪の消費スピードが早い
上で解説した通り、二次燃焼は火力が強くなりやすいため薪の消費スピードが速いのも特徴。
今までずっと一次燃焼の焚き火台を使われていたキャンパーさんであれば結構驚くほどのスピードだと思います。
とくにサイズが大きい焚き火台は1泊のキャンプでかなり薪の量を必要としますので、持っていく薪の量に余裕を持っておく他、キャンプ場で薪が購入できるかもしっかりチェックしておきましょう。
③火力の調整が難しい
一次燃焼の焚き火台では、火力を調整しつつゆっくり焚き火を楽しむ…ということができますよね。
対して二次燃焼の焚き火台は、
- 薪を入れたら速攻燃える
- 弱い火から一気に火力が強くなる
といったイメージに近いです。
寒い冬にガンガン火を焚きたい時はかなりありがたいのですが、料理などで火力調整をしたい時は少し注意が必要かもしれません。
④「焚き火を育てる楽しみ」は少ないかも
二次燃焼機能を使えば、大体の人は簡単に焚き火を立ち上げることができると思います。
この観点で見てみると「焚き火を育てて楽しみたい」「直火が好き」という方にとって、二次燃焼機能つきの焚き火台は面白みにかけるかもしれません。
- パッと火を起こしたい/とにかく火力が欲しい時→二次燃焼
- のんびりゆっくり火を育てたい時→一次燃焼
と使い分けることで、より焚き火の幅が広がりキャンプが楽しいものとなるかもしれませんね!
snowpeakの「フローガ」があれば、一次燃焼も二次燃焼も楽しめる!
一次燃焼・二次燃焼はどちらもメリットと注意点があるため、どちらにするべきか悩む…という方も多いと思います。
そんな方にお勧めしたいのが、snowpeakの焚き火台&フローガ!
我が家はこの焚き火台を使っています♪
- 「snowpeak焚き火台」本体をそのまま使う→一次燃焼
- 「snowpeak フローガ」を追加購入し取り付ける→二次燃焼
で、フローガのありなしによって一次燃焼・二次燃焼を切り替えることができるんです!
焚き火台本体はもちろんフローガも折り畳みができますので、荷物もそれほど嵩張りません。1番小さい正方形のコンテナに入るくらいのサイズ感です。
焚き火台を2つにするよりも取り付けパーツで調整できる方がメンテナンスも楽ですし、荷物もスッキリすると感じます。
二次燃焼機能付きの焚き火台を探している方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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シーンに合わせて、最適な焚き火スタイルをチョイスしよう
キャンプの醍醐味である焚き火は、季節やシーン、人数、目的によって一次燃焼・二次燃焼のどちらが向いているのかが違ってきます。
- パッと火を起こしたい/とにかく火力が欲しい時→二次燃焼
- のんびりゆっくり火を育てたい時→一次燃焼
その時その時にあった焚き火スタイルをチョイスして、キャンプをより楽しく快適に過ごしましょう!