キャンプで雨や日差しから守ってくれるタープ。キャンプサイトの中でも、大きくて目を引くアイテムです。シワなくピッと設営することができれば見栄えも良くなりますよね。
「タープは2人以上いないと張れない」と思っているキャンパーさんは多いですが、実は1人でも問題なく綺麗に張ることができます!
とくにお子さんがいるファミリーキャンパーさんは、できれば子供から目は離したくないはず。両親が2人ともタープを張るのに集中してしまうとちょっと危険ですよね…。
なかなか自立しないので、お母さんがポールを支えてお父さんがペグを打つ。
こんな張り方をしている家族をよく見かけますが…実は先にペグをしっかり打っておけば綺麗に張れるんです!
この記事では、1人で綺麗にタープを貼るコツと手順にフォーカスを当てて画像付きで解説していきます!
1人で簡単!タープを綺麗に張る方法
テントだとある程度は直感で設営できますが、タープは闇雲に立ててもなかなか自立してくれません。
タープは6角形や4角形などいろんな種類がありますが、どのタイプでも基本的な張り方は同じです。
ポイントは冒頭でもお伝えした通り、ペグを打ってからポールを持ち上げるという点です!
順番に詳しく解説していきます。
①設営場所にタープを置き、目印のペグを仮打ちする
設置場所を決め、タープを中央から2つ折りにして地面に置きます。
矢印の辺が中央のラインです。
中央のループの場所に目印となるペグを仮打ちします。このペグはポールを立てるときの目印です。
最終的には抜くことになるので、深く打つ必要はありません。
中央のラインを、まっすぐピンと張るようにしましょう。ここをしっかりしておくと仕上がりが全く違います!
②ポールを置き、ペグを本打ちする
いよいよメインのペグを本打ちするのですが、適当な場所に打つのではなくしっかりと場所を見極めたほうがより頑丈な張り方になります。
ペグを打つ位置は、タープのポールを使って算出することができます!
ペグの本打ちの場所を見つける方法
①仮打ちしたペグの位置から、下の画像のようにポールを1本置きます。
②さらにもう1本のポールを、90度の直角になるように置きます。
この方法で算出した部分が、ペグの本打ちにふさわしい場所になります。
ポール1本につきペグ2本で支えることになりますので、残りの3ヶ所も同じように位置を算出しペグを打ってください。
ここはロープを支える重要なペグになるので、しっかりと打ち込みましょう。
③ポールにループを掛ける
4ヶ所のペグを打ち終わったら、立ち上げの準備です。
- タープ本体のループ
- 2本のロープのループ
をしっかりとポールにかけてから立ち上げます。
ループは、必ずタープ本体→ロープの順で掛けましょう。
タープのループを上から抑えるようにしないと、風に煽られてタープが飛ばされてしまう危険があるからです。
④片方のポールを立てる
ループをポールにしっかり掛けたら、まず片方のポールを自立させます。
自在金具を緩めてロープを長めにしておきましょう。ロープが張ったままの状態だと、ポールを立てられません。
写真のようにポールを傾けて、タープの重さを利用して手を離しても倒れない状態にします。
自在金具でロープの長さを調整しながら、ポールが倒れない角度を探しましょう。
⑤反対側のポールも立ち上げる
続いて、反対側のポールも立ち上げます。
片方が自立している状態なのでここで立てるポールは地面と垂直になるように立てます。
ロープの長さを微調整しつつ、ポールが動かないように固定しましょう。
⑥ポールの位置調整をし、2本とも垂直になるように立てる
2本のポールが立ったら、最初に斜めに立てたポールも地面と垂直になるように再調整します。
この時、最初に仮打ちしていたペグの位置にポールを立てます。
このペグのところにポールを持ってくることで、タープの中央のラインが真っ直ぐキレイに張れるんです。
⑦仮打ちペグを抜き、残りのロープを張る
これで完全にタープが自立するので、あとは残りの四隅からロープを張ります。
仮打ちしたペグは忘れないうちに抜いておきましょう。
この部分はタープによって形状や本数が違うかもしれませんが、タープがシワにならないように張るにはロープで引っ張る角度が大切です。
ループが縫い付けてある方向に真っ直ぐロープを引っ張りましょう。
正しい角度で力が加わるように張れば、シワなく綺麗に張れます。
タープがシワになっていないか確認しながら、ロープの先端をペグ打ちしましょう。
最後に、ロープの張りやペグがしっかり打ち込まれているかを確認して完成です。
この方法ならソロキャン・グルキャン問わず1人で綺麗にタープが張れます!
練習あるのみですが、ぜひコツを抑えておいてくださいね。
タープを張るときの注意点
タープを貼る時には、上で紹介した「綺麗に張るコツ」の他に注意しておきたい点が4つあります。
どれも大切なポイントなので、併せてチェックしておいてくださいね。
①太陽の向き
タープを貼るときは、まず太陽の向きを一番に考えましょう。
設営するときは日影でも、夕方になると西日が差し込んでしまう…なんてこともあります。
時間がたつと日影の場所が変わることを意識しつつ、南側を低く下げて設営するなどの工夫をしてタープの下が日影になるように調整しましょう。
②風が吹いてくる方向
タープはテントよりも構造上、風に弱いです。
真横から風を受けてしまうと、大きな抵抗がかかりポールやタープの破損に繋がります。
タープは高価だし、できれば長く大切に使いたいですよね…。
破損を防止するためにも、風が強い日はポールがある方向を風上に向けて風がタープの中を通り抜けるような設営を心がけましょう。
あまりに強風だとタープが飛ばされる危険もあります。風が強すぎる日はタープを張るのは控えておくのが無難です。
③ペグの長さ
ペグの長さは30センチ以上の物を選ぶのがおすすめです。20センチ以下の短いペグだと、タープが風に煽られたときに抜けてしまうことがあるのです。
抜けるだけならまだ良いのですが、風が強かったりするとロープにペグがついたまま飛ばされるというとっても危険なことになる可能性も…。
自分や周りの人のためにも、長いペグをしっかり打ち込んで抜けないようにしておきましょう。
④焚き火の近くに張らない
タープの近くで焚き火をするのは危険。火の粉で穴が空いてしまったり、燃え移る可能性があるからです。
焚き火の炎は目では見えにくいのですが、かなり上の方まで上がっています…。
特にポリエステル素材だと一瞬で溶けてしまうので、焚き火はタープから十分離れた場所でしましょう。
コツを抑えて、タープを綺麗に貼ってみよう!
「大人が2人以上いないと無理」と思われがちなタープの設営ですが、実は正しい手順さえ分かれば1人でも簡単にできるということが分かっていただけたかと思います。
タープが綺麗に張れているキャンプサイトは、キャンプに慣れている上級者のように見えますよね。
ビシッと綺麗に張ったタープの下で、気持ち良くキャンプを楽しみましょう!